第2回 建設DX展 展示会レポート

「第2回 建設DX展」開催

2022年12月5日(月)~7日(水)の3日間、東京ビッグサイトにて「第2回 建設DX展」が開催されました。

当イベントはあらゆる建築物を対象とした建築総合展「JAPAN BUILD-建築の先端技術展-」内で開催された、建設業のDX(デジタルトランスフォーメーション)技術を一堂に集めた専門展です。

当社もブースを出展し、パネルの展示、実機でのデモンストレーション、セミナーを行いました。
天候も優れないなか、会場全体3日間合計で3万人以上が来場され、当社ブースにも多くのお客さまにお立ち寄りいただきました。

 

セミナー「レブロで始める建築設備DX」

ブース内では「レブロとDX」をテーマにセミナーを行い、Rebro2023の新機能やBIMソリューションとの連携についてご紹介しました。

各回さまざまな機能や連携の講演を行いましたが、複数回に渡りご覧いただいたお客さまも多く、お席をご用意できなかったお客さまには改めてお詫び申し上げます。

 
動画公開中

「レブロで始める建築設備DX」セミナーと同内容の動画を、オンラインで公開しております。
当日ご覧いただいた方も、お時間がなく見逃された方もどうぞご覧ください。
視聴をご希望の方は、下記リンクよりお申し込みください。

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レブロで進む配管加工のモジュール化

「配管モジュール」の挿入

Rebro2023の新機能「配管モジュール」は、使用頻度の高い配管パターンをモジュールとして登録できる機能です。モジュールは周りのルートの影響を受けずに形状を固定したままルートに配置・挿入でき、コンテキストメニューから編集できます。

モジュールは配管加工機能にも対応しており、ナンバリング後にはモジュール単位でのユニット図としての出力、また、拾い集計にも対応しています。

レブロと繋がる設計支援ツール ~DK-BIM、MEL-BIM(空調・換気)、ルミナスプランナーとの連携~

「DK-BIM」の機器選定

「MEL-BIM(空調・換気)連携」の機器選定

「ルミナスプランナー」の照度分布図作成

レブロのアドインで連携する設計支援ツールと、レブロ専用のメーカー提供部材についてご紹介しました。

ダイキン工業様のクラウド型空調設計支援システム「DK-BIM」は、機器選定、冷媒選定、騒音計算に加え、Rebro2023で循環設計に対応予定です。

三菱電機様の空調・換気機器設備設計支援アプリケーション「MEL-BIM」は、レブロから出力したフロアや部屋情報を元に機器選定を行うことができます。

パナソニック様の照明設計支援ソフト「ルミナスプランナー」では、照度分布図の作成と、パナソニック製品のメーカー提供部材の配置が可能です。

これら各種設計支援ツールに対応したレブロ専用のメーカー提供部材もございます。各設計支援ツールとレブロとの連携で、作図の省力化や属性情報の活用による効率化が見込めます。

施工管理アプリSPIDERPLUS、CheX連携の全容

「SPIDERPLUS」の一般照明の照度測定

「CheX」のスリーブ検査

図面と現場を繋げ、省力化に繋がる、2つの施工管理アプリとの連携についてご紹介しました。

スパイダープラス様の「SPIDERPLUS」はドラッグ&ドロップでレブロの図面データを自動変換・登録でき、通り芯情報を渡して電子黒板に利用できます。連携機能も順次追加しており、スリーブと防火区画貫通処理部の連携や、風量測定・コンセント試験・一般照明の照度測定・圧力試験の連携などに対応しています。

SPIDERPLUSデータ連携の詳細を見る

YSLソリューション様の「CheX」は、コンセントチェック、風量測定・非常用照明測定、スリーブ検査の情報連携に対応しています。また、IFCファイルを読み込んで3Dモデル・属性情報をタブレット上で確認できる「CheX BIM」とも連携しています。今後のバージョンアップではIFCファイルに保存することなく、生のレブロデータをCheX側に渡せる予定です。

CheXデータ連携の詳細を見る

Revit、BIM 360、BIMcloud連携 ~よりスムーズなデータ連携の実現に向けて~

「Revit連携」によるRVTファイルの直接保存

「BIM 360」の「Model Coordination」で干渉部位を自動検知

「BIMcloud連携」による「S/F REAL4」出力構造IFCデータの読み込み

Autodesk様の「Revit連携」では、専用リンクファイルを通じてRevitで作図した建築・構造モデルと設備モデルをレブロに取り込み、レブロで作図した設備モデルをRevitに返すことができます。
Rebro2023ではさらに連携コマンドを追加し、Revit形式(RVTファイル)へのダイレクト変換が可能となります。この直接保存方式では、Revitの簡易形状で出力を行うことで、ファイルの変換速度を向上させています。また、モデルだけでなくプロパティの受け渡しにも対応しています。

レブロで保存したRVTファイルは、施工管理ソフトウェア「BIM 360」に直接保存可能です。アップロードしたRVTファイルは「Model Coordination」にて干渉部位を自動検知できます。

グラフィソフト様の「BIMcloud連携」では、レブロのコマンドからBIMCloudに直接アクセスし、建築IFCのファイルをダウンロードして開くことが可能です。また、建築モデルにレブロで追加した設備モデルのIFCファイルもアップロードできます。
データロジック様の鉄骨CAD「S/F REAL4」も2023年2月にBIMcloud対応を予定しており、BIMcloud上に保存されたS/F REAL4出力の構造IFCデータをレブロで直接開けるようになります。

レブロデータのエクセル活用と属性の見える化 ~データリンク機能の概要と今後の機能開発について~

「データリンク」による「照明姿図」の作成

「系統管理」による回路系統の作成

 

新機能「条件式機能の追加」

 

「BIMデータの属性情報活用」というテーマで、レブロの機能をご紹介しました。

「データリンク」は、Excelの帳票とレブロの属性情報を相互に連携させる機能です。機器表、器具表、各種発注書、各種計算書、機器管理台帳など、任意の帳票類に図面上のモデルから属性情報を流し込むことができます。属性情報を活用して書類作成を効率的にできるほか、Excelファイルから情報を読み込み、モデルの属性情報を更新することも可能です。

現行バージョンのRebro2022から、メーカー型番を付与したケーブルラックの発注書作成に対応しました。
Rebro2023からは、照明姿図のデータもルミナスプランナーから抽出することができ、データリンク機能と組み合わせることにより一覧表の作成が可能となります。

「系統管理」は、“フォルダ分け”するように要素を任意の系統に分け、管理できる機能です。レイヤーとは別の概念としてグルーピングされ、色分けや点滅表示で情報を可視化することができます。部材の属性情報で仕分けできるため、「誤った材料や部材を使っていないか」といったチェックにもご活用いただけます。

新機能「条件式機能の追加」では、カスタムプロパティと系統管理に条件式を追加しました。カスタムプロパティには、他のプロパティ項目の値と一致/不一致の条件を設定できます。例えばスリーブサイズが100以上の場合、補強ありと属性を自動的に与えるようなことが可能となります。系統管理では、条件が一致する要素に絞り込みできるようになり、情報の管理がこれまで以上に楽になります。

レブロのダクト加工機能とBIMXD連携による進捗管理

「ダクト加工」のナンバリング

「BIMXD」へ図面情報を保存

Rebro2023の新機能「ダクト加工」では、既存の角ダクト加工、定尺の編集、ナンバリングに加え、エルボの分割、ダクト単品図の出力、直管リストやフランジ・補強・平鉄リストの出力などに対応します。また、フカガワ様のFAirCAM(フェアキャム)と連携します。

ネクシード様が提供されているiPadアプリ「BIMXD」との連携では、レブロのコマンドからBIMXDへ図面情報を保存したり、BIMXDから進捗状況などの図面情報を取得したりできる機能を開発中です。

レブロで広がるデータ連携 ~点群データの活用からインサートの墨出しまで~

「Infipoints」から読み込んだデータの一例

「GyroEyeインサート」の連携の流れ

エリジオン様の点群処理ソフト「Infipoints」との連携について、点群データの取得からモデリング、レブロでの読み込み・作図編集・InfiPointでのデータ活用まで、一連の流れをご紹介しました。

また、11月「Rebro 2022 Rev.9」にて実装された、インフォマティクス様の「GyroEyeインサート」との連携についてご紹介しました。
レブロからインサートの位置・通り芯・配管ルートを出力し、GyroEyeインサートで読み込んでMR用データに変換することで、HoloLensで現実の景色と重ねながら情報を確認・素早く簡単に墨出し業務が行えます。

 

セミナーでご紹介した機能・連携へのご質問や、デモをご希望のお客さまは、お気軽にお問い合わせください。

TEL:03-5809-1256 (東京)
TEL:06-6881-5052 (大阪)

 

当社ブースの様子

ブースではレブロの実機を展示し、基本的な機能から開発中の新機能、BIMソリューションとの連携をデモや動画にてご覧いただきました。

新機能については実装を期待する声を多くいただき、「ライブラリ機能は知っていたが、今回の配管モジュールのような機能がずっと欲しかった」といったお言葉や、「姿図はひとつ出すのも一行一行情報をコピーして貼り付けていたので、右クリックひとつで出せる機能を知れて良かった」といった感想をいただきました。

また、他社製BIMソリューションとの連携も関心が高く、セミナーやデモを通してじっくりご覧いただいたお客さまが多かったのが印象的でした。実際に利用されているお客さまやご検討中のお客さまは、会場の連携製品ブースも回られている方も多く、「タブレットで管理や進捗確認ができるは便利。連携して効率良く管理できるなら嬉しい」とのお声もいただきました。データを活用し業務を効率化するDXへの関心の高さが感じられました。